国際交流事業

ハワイの高齢者施設
「マウイ島高齢者デイケアセンター(MADCC)」と「Kansha Preschool(感謝幼稚園)」

マウイ島にある、日系二世の帰還兵を追悼するために建てられた施設
”Nisei Veterans Memorial Center”(二世帰還兵に対する記念館)
この広大な敷地内に、日系人社会やハワイ州からのドネーション(寄付)によって併設して建てられたデイ・ケアセンターです。
(ハワイでは、kokua≒助け合いというドネーションのスタイルがよくとられています)

ここでは世代間交流のプログラムが行われております。
日系三世以後の若い世代の日系人は、ともすれば日系人としての意識や、不自由なく生活を送れるのは二世のおかげだという感謝を忘れがちになっているため、それを危惧した日系人のお年寄りたちが、小さな子供の頃から二世への感謝や日系人の歴史や文化、そして日系人としての意識を伝えようとして始められました。

毎日、一時間は必ずケアセンターのお年寄りと子供たちが交流する時間を設けています。
これにより、子供たちへは、日系人としての意識やシニアを思いやる”修身”身に付き、老人にはセラピー効果があると考えられています。
「マウイ島高齢者デイケアセンター(MADCC)」と「Kansha Preschool(感謝幼稚園)」はそんな思いで設立されました。

太平洋を隔てて博多のやぐらもんの「おもてなし」の心がこのプログラムに響いたため、交流事業として声をかけていただきました。

季節や節句ごとの、絵画や工作のやりとりをすすめてきて、昨年は当社のオーナー夫妻による、ハワイ訪問が実現しました。

今後は、医療ツーリズムの一環として、転地療法や透析付き介護旅行にも取り組んでいくつもりです。

外国人看護師/介護福祉士候補者の再受け入れ事業

日本国内の慢性的な医療従事者不足を補うために、東南アジアの人材を積極招聘するための共同事業。

EPA(経済連携協定)による、外国人医療従事者候補の来日は平成21年度から始まりましたが、いまだに低い合格率(国家試験)により、ほとんどの方が帰国を余儀なくされております。
一方、特に地方の医療福祉機関では看護師/介護福祉士の不足が深刻化しており、人材の確保は急務となっております。

そこで、小倉医師会とかねてより医療福祉分野の人材育成を行ってきたNPO法人セーフティネットNEEDSMEの協業により、新たに再チャレンジできる日本の資格試験制度を実行することになりました。

平成26年2月の看護師試験(2/14準看護師・2/16正看護師ともに福岡県にて実施予定)に6名のインドネシア人候補生をチャレンジさせ、合格すれば、日本での就業を可能とし、また不合格であったとしても、小倉医師会の全面バックアップにより、看護学校への聴講を行い来年も受験できるように便宜を図っていただいております。

将来的には、実技実習制度の拡大適用も踏まえて、広く人材の確保に尽力してまいります。

今回は、震災の被災地からの注目もあり、被災地への人材投入の命題もおおせつかっております。